最新記事

ゲームレビュー 『DEAD OR SCHOOL』

ごきげんよっくす

Twitterにて呟いていた、ハッシュタグ『積みゲー消化キャンペーン2021』にて遊んだ5本のゲーム達、以前ならそのままTwitterにて感想を投下してはTL荒らしていたと思っていたので 
そういったものは今後こちらに書いていきたい。書いていきます
 
キャンペーンで優先的に崩したものは今回ので終わりです
では早速……
 

『Dead or School』

このゲーム、軽い気持ちで始めたら火傷しました(笑)
 
この作品は、初めてすぐ違和感を感じて、調べてみたらとある漫画が原作で、しかもその漫画を私は知っていたって関係ない話もあるんですが……
なんならゲームの製作者は漫画作者さんだし、BARと漫画とインディーゲームの会社作ってるし、ゲーム作中でその漫画をアピールされるので「やればわかる。作家の熱量が」
 
漫画の出来と内容に関しては個人の感想として思うところがあるのですけど、ゲームの出来には関係ないのでゲームの話だけにしたい。感情が爆発したらごめんなさい


 
手にとったきっかけは、せっかくだから普段遊ばない要素が入ったゲームを手に摂ろうと思ったから。それと、ゾンビって概念が好きでゾンビのゲームが遊びたかったからですね。普段にない要素が美少女要素です
便宜上、「萌え」って言葉は使うけど感覚的にわからないので可愛い女性キャラにコンテンツとしての魅力を特別感じないのですが、ゾンビでハクスラアクションなので楽しめそうだったのも大きいです
 
遊んですぐわかりましたけど、今作は腐敗生物って呼称されててゾンビとは違いましたね。まあ大差は無いけどゾンビといっても、映画で例えるならロメロ作品かバイオハザード系かで大きく違うじゃないですか!ただ単にゾンビなら何でも良いわけじゃない拘り(面倒臭さとも言える)をわかってくれ。説明は例のごとく割愛

ゲーム全体を通して一つのテーマが一貫している

どんな文ならゲームの魅力を伝えられるだろうか。どうやってネタバレを避けつつ買ってみようかなって思わせられるか。駄文製造機の文章力だと難しいですが目標としてこの2つがあります
それを踏まえてこのゲームを考えた時に、単純明快であり普遍的な、若者から希望を奪う事は出来ないという明るいメッセージがあることです
本作の舞台は、ポストアポカリプス後で、希望なんて持つのは本質の見えていない者だけ、生きるために腐敗生物から息を潜めて隠れ続けなくてはいけない世界という逆境も逆境。食べ物もドブから調達するような荒廃具合。そんな世界で、私は生きていける気がしないけど、主人公ヒサコは地上を目指してがんばります
仲間を集めて頑張ります。完全にネタバレ排除するとこれ以上書けないんだけど!
 
まあ……頑張るヒサコをエンディングまで導くのは各々遊んで頑張ってみてください←
ちょっと大味ではありますが、普通に良い感じのストーリーですよ。細かい粗はあるけど、
緊迫した雰囲気で展開するので思考も巻いてください。細かいことはいいんです。立ち止まって考えると世界は滅びちゃうから!!
 

難易度は選択できて、標準難度で歯応えあり 

大事な大事なゲーム性ですが、しっかりハクスラしていてアクションのテンポもいいので、主人公が可愛いだけのゲームじゃないです
ゲームのレベルデザイン通りに進めれば難易度ノーマルで結構苦戦を強いられると思います
でもそこは、好きな武器種と望むアタッチメント(本作で装備できる、強化アイテム)を厳選するために周回してしまえば解決しますし、いつでも難易度を下げられる(上げられる)親切設計。遊びやすさやテンポの良さへの配慮が好感触です
武器に望むアビリティをどうしても妥協したくないとかってなると大量の改造パーツを求めて彷徨うことになりそうですが、いずれにせよ難易度歪むのでそういうのはクリア後にやるのをオススメ
アクション面は、なかなかのハイスピードアクションながら比較的シンプルな操作感です。シンプルとは言ってもすべてのボタンに操作が割り当たるレベルなのでゲームに馴染みがないと苦戦しそうかな?キーコンフィグで、すべての操作に好きなボタン割り当てを出来るところは遊びやすさが追求されていました

ここからは不満点、次回作に期待する改善してほしいポイントなのですが
一部マップでとにかく視認性が悪いです
マップカメラが遠すぎたり、フィールドトラップが背景と同化していていたり、カメラのアングルでほぼ映っていなかったり……
レーザーフェンスが時間でパターン変化していて、特定のタイミングで通り抜けないといけない部分があるんですが、手前の門が被ってレーザーがとにかく見難いのがとても悪い印象で残ってる
あと、あったら良い機能にアタッチメントの細かいソート機能。デフォで種別に分かれてますが、「New」って表記がつくにせよ全部の中からスクロールで探すのは大変でしたので「New」を先頭に持ってこられたら良かったなぁ……
でもその程度です。少ない。インディーズなのにこれ以外は普通に満足できるレベルなので、褒めたい。すごい
 

リソースを上手く割り当ててある

本作のストーリーやゲーム性の完成度を、どのくらい伝えられたか不安はありますが
個人的に一番感心したのが、作り込みのリソース管理です
言い方はちょっと悪いのですが、マイナスの意味で使わないので容赦してほしいって前置きをしつつ、本作は、手を抜く部分をうまく抜いてある印象です
そしてその手抜きの部分を上手く目立たないようにしつつ、力を入れるところに拘っている
この、時間も予算も限られている中で、伝えたいところ、見せたいところをきちんと取捨選択してゲームをまとめ上げたところに、私は開発者さん達に称賛を贈りたい
インディーゲームは、クリエイターの自慰じゃないんだぞ!と、あのクソゲーやあの時のクソゲーに言いたい←

採算度外視で、作りたいから作った、そんな尖ったゲームも面白さが受け入れられれば名作ですが、そうじゃないゲームが多いです

拘るところをきちんと選び、エンタメとして人に進められる面白さを持たせたほうが、トータルで良くないですか?カルト的なゲームはそれはそれとして魅力なのもあるけど!
本作はそうじゃないので、良質なインディーとして勧めやすい、インディーの間口を広めるまであると思う

ゲームって良いものです
私は面白いゲームの味方でありたい
 

コメント